下腹と胃下垂の関係

下腹が出てしまう原因の一つに、胃下垂があります。

胃下垂とは、文字通り胃が垂れ下がった状態のことを言います。
胃の位置が下がるのではなく、胃の下部が延びてしまっているのです。

そもそも、胃は入ってきた食べ物をいったん蓄える為に、
大きくふくらむことが出来るようになっています。

柔軟性に富んだ臓器ゆえに、周囲の筋肉による支えが不十分だと、
重力に従って下へ下へと延びてしまう。これが、胃下垂になる
主な原因だと考えられています。

胃下垂は殆どの場合、健康に大きく支障をきたすことはなく、
西洋医学では病気と見なされてはいません。

また、胃下垂による下腹の張り出しは食後のみで、ある程度時間が経ち、
胃の内容物が消化されると消えてしまうそうです。

しかし、胃下垂で胃のぜん動運動が弱まってしまっていると、
それが原因で消化不良、食欲不振、胃酸過多などの症状が出ることも。

下腹のふくらみだけでなく、こうした胃の不調が招く虚弱体質も心配です。

前述したように、胃下垂の原因としてまず挙げられるのは筋力の低下です。

胃下垂による下腹の出っ張りを解消するには、運動して筋肉を鍛えることが
効果的だと考えられますね。

また近年では、骨盤のゆがみも内臓下垂の原因と言われています。

このゆがみは、筋力の低下や日々の姿勢のクセ、妊娠・出産の影響で
起こるもの。

やはり適切な筋トレや、エクササイズなどがものを言います。

下腹が出ているからといって、安易に食事を抜くダイエットに走っては、
体を壊すだけになってしまいます。

胃下垂の人は、まずは運動から始めてみましょう。