下腹と脂肪の関係
体型が崩れる原因といえば、やはり第一に思い浮かぶのは脂肪の
蓄積ですよね。現代日本において、「溜めるは簡単、落とすは至難」
な脂肪は、仇の様な存在です。特におなか周りに付いた脂肪は
下腹が出る原因になり、多くの人を悩ませています。
そもそも人類の歴史は飢えとの戦いであり、食糧の乏しい時期に
備えて、脂肪を体に溜め込むように出来ているのですよね。
「下腹がぺったんこで、スリムなのが自慢」
という方も油断は禁物。
運動をやめたり、食生活を変えたりしてしまうと、それを機に
じわじわと下腹に脂肪がついてくるかもしれません。
また、加齢によって代謝が落ちることも、下腹が出てくるきっかけに
なるかもしれませんね。
下腹が張る原因となる脂肪には、皮下脂肪と内臓脂肪の二つがあります。
一般的に内臓脂肪はつきやすく落としやすい、皮下脂肪はつきにくく
落としにくい、と言われているようです。
内臓脂肪は過食などによってすぐについてしまう半面、食事療法や
エクササイズによって落としやすいのだそうです。
内臓脂肪は糖尿病などの疾患と関わりが深く、体に与える影響としては
皮下脂肪よりも深刻だと考えられていますので、落としやすいと聞くと
少しほっと出来ますね。
ただし運動と食事制限が対策の軸となる以上、地道な努力が欠かせない
ことは言うまでもありません。
内臓脂肪が多いと、お腹がリンゴのように丸くなり、主に上半身に
脂肪がついた体型になるそうです。一方皮下脂肪が多いと、
下半身に脂肪が集中した洋梨型の体型になります。
傾向として、内臓脂肪は男性、皮下脂肪は女性につきやすいのですが、
女性であっても、生活習慣によっては閉経後に内臓脂肪が男性並みに
なることもあります。